フォトトリップ〜花崗岩、安山岩、メサ、ビュート〜
それにしても花崗岩…。ん〜、懐かしい言葉ではありませんか。
「りゅうざん、あんざん、げんきなこ、かこんで、せんこー、はんごろし」
なんて覚えましたよね。(え!覚えてないだって!?・笑)
では、その頃の中学理科の知識をひっぱりだしてみましょう。
花崗岩は、火山の奥深くでゆっくり冷えて固まってできます。
香川県の山のほとんどは、このやわらかい地層がベースになってできていて、風や雨でえぐれやすいのです。
一方、
安山岩は、火山の上の方で急速に冷えて固まってできます。
そして香川の山には、花崗岩のベースの上に固い安山岩が載ってできているのです。
イメージとしては、ソフトクリーム(花崗岩)の上にパリパリになったチョコレート(安山岩)がかっている、あの感じでしょうか。
では、これがどうして、あのおむすびの形になっていくのでしょう?
さらに地理の勉強もまぜてみましょう。
メサ(卓状台地)とビュートという単語に覚えはないですか。
実は、香川の地形はこれによるものなのです。
図解するとこう。
メサの侵食がすすみ、どんどん細くなって三角に近づいていったものがビュート。
その知識を入れてもう一度3つの山を見てみると、
紫雲出山はメサ、稲積山はビュート、象頭山はメサ気味かな?
ほかにも琴平山、屋島、五色台はメサ、
飯野山はビュートといわれています。
今、香川にいる人は、家や職場のまわりをみわたして。
どの山も、メサかビュートっぽくみえません?
これ、トゲトゲの山ばかりのよその県では、結構特殊な景色なのです。
四国八十八景を巡るフォトトリップの記録(2/5)
2、香川の3つの山と私
〜紫雲出山、稲積山(高屋神社)、琴平山(金刀比羅宮)〜
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