地震、台風、家事・・・もしもの時 ペットを守れますか?
ただでさえ防災意識が薄いといわれる香川県民。災害時の備えは、ペットの分までできていますか?かけがえのない命を失って後悔しないよう、普段からすべきことを確かめておきましょう。
【取材協力】
- 香川県健康福祉部生活衛生課
- 高松市保健所生活衛生課動物愛護係
- 東かがわ市役所総務部危機管理室
災害の現場は“人命優先”ペットを救うのは飼い主
東日本大震災を受けて、災害時には飼い主とペットが一緒に避難する「同行避難」が推奨されるように。ですが、香川では今年7月時点の調査で「市町内に同行避難可能な避難所が1カ所でもある」と回答したのは17自治体中3自治体のみ。東かがわ市では、避難訓練時に同行避難も見られたとのことですが、各自治体の受け入れ整備はまだこれから…というのが現状です。
さらに、自衛隊・消防・警察とも、最優先は人命救助。「行政や誰かが何とかしてくれる」と楽観せず、飼い主が日ごろからペットの防災も考えておくことが大切です。
具体的に何をしたらいい?
災害時のペットの対策について、やはり(?)「何もしていない」という人が約6割も(グラフ参照)。ペットを守るには、まず飼い主が自分の災害対策をしておくこと。えさなどの備蓄品は少なくとも5日分用意。最低限の予防接種やダニの駆除、しつけとして普段からケージに入れる練習や人が大勢いる場所に慣らせておくことも大切です。
とはいえ、しつけなどは時間を要するもの。そこで今すぐできるのが“所有者明示”です。首輪などに、犬は鑑札と狂犬病予防注射済票、迷子札、猫は迷子札など、万が一いなくなっても見つけやすい対策を。ただ、首輪は外れる場合もあるので、マイクロチップとの併用がおすすめです(動物病院で施術、費用は数千円)。
ペットの災害時の対策について
平成25年度香川県県政世論調査より
香川県全域・満20歳以上の県民3000人
有効回収数 1602(53.4%)
ペットの備蓄品にあると役立つもの
(えさ・飲用水、薬、トイレ用品、ケージ、リード、食器などの必需品に加えて)
- 食品用ラップ(断水時に食器にかぶせる)
- ガムテープ(ケージの補修やラベルに)
- 新聞紙(汚れの拭き取りやケージ用のシート替わりに)
- タオル(体温の保持や遊び道具として)
- 洗濯ネット(暴れる猫対策に)
- ペットの写真(捜索時に)
- 油性ペン(ペットの状態の記録用に)
こんなときは?
ウサギや鳥、熱帯魚なども避難できる?
ケージで飼育可能な動物は、犬猫と同様の備蓄を。水槽で飼育の熱帯魚などは、電気・水の確保が困難な場合、飼い続けるのは難しいかも…。
犬猫はリードを外して逃がした方がいいのでは?
災害時は犬猫もパニックに。帰巣本能があっても、一度逃がすと見つかる確率は低くなり、さらに他人へ危害を加えることもあるので×。自宅が危険な場合は同行避難、また、事前に預けられる先を探しておきましょう。
ペットが迷子になったら?
香川県HP内「迷い犬・迷い猫情報」、高松市動物情報サイト「わんにゃん高松」ならペットの捜索・保護の情報が検索可能。※ライフライン通常時。
日常はもちろん、災害時にも便利なグッズ
うんちが臭わない袋 SSサイズ20枚入り194円
プープ―バッグ・エコ(うんち袋) ディスペンサー540円
むだ吠えノン 1027円
真空フードストッカー 2680円
住所 | 西村ジョイ Sメガホームセンター成合店 |
電話 | (高松市成合町) 087(885)3000 |